2013年3月1日(金)に、復興支援者のための研修会。「復興支援者の集い~震災後3年目を支えるために、共に振り返り、共に考える」を行いました。この研修会は、「2回目の震災の日を迎えるに当たって、福島県の復興を支える方々に集って頂き、お互いを労い、重荷を少し下ろして頂きたい。そして、支援業務の重要性や震災の日を迎えるための準備を一緒に考えたい」という趣旨で行いました。各方面で復興支援に携わっておられる19名の方々にご参加頂きました
研修内容は、まず防衛医科大学校講師、日本トラウマティックストレス学会副会長の重村淳先生に「復興支援者の意義:震災の日を前に考えておくこと、支援を長く続けるための秘訣」というご講演を頂き、次に小グループに分かれてのグループミーティング、最後にリラクセーションとして「絆のワーク」(写真)を行いました。
講演内容は、支援業務の大変さとその重要性、支援者の根底にある「自責感・無力感・不全感」、住民だけでなく支援者にも生じてきている格差、震災の日を迎えるための心構え、そして、支援業務を「細く長く」続けるために、無限の業務の中でできなかったことは「ま、いっか」と思い、できたことを褒める事の重要性を教えて頂きました。先生の講演は毎回、新しい気づきがあり、支援者として勇気づけられる内容でした。
グループミーティングでは、当センターのスタッフがファシリテーターとして入り、講演の感想や、これまでの業務に対する思いなどを自由に話し合いました。被災者として、そして、支援者としての想いを話し、共有できる場になりました。
最後のリラクセーションでは、サロン活動でも好評な「絆のワーク」を行い、「温かい」「気持ちいい」などの声が会場から聞こえました。
この研修会で、参加された皆さんが少しでも肩の荷を下ろすことができ、また、研修会後も講演内容やリラクセーションを生活の中で活かして頂けると幸いです。 重村先生のご講演にもありましたが、今後も「支援者のストレス対策」はますます大きな課題となってきますので、当センターも微力ながら支援者の方々への支援に取り組んでいきたいと考えております。現在はまだ企画段階ではありますが、平成25年度は仮設住宅などへ巡回し、住民への支援をされている方々とお話ができる場を設けられないかと考えております。
最後に、年度末の忙しい中に参加して下さった皆様、講師の重村淳先生、共催の県中保健福祉事務所、後援の日本トラウマティックストレス学会に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。そして、今後ともどうぞよろしくお願い致します。
報告日:2013年3月25日
報告者:ふくしま心のケアセンター県中方部センター