所長あいさつ

 

所長 前田正治
(福島県精神保健福祉センター 所長)

 平素よりふくしま心のケアセンターの活動にご理解・ご協力をいただき感謝申し上げます。
 さて、今年度はケアセンターの体制が大きく変わり、それに伴って拠点の名称も変わりました。今なお約2万4千人以上(2025年2月1日現在)の避難者が県内外にいる一方で、双葉8町村を含む避難地域(避難指示がでた12市町村)では、帰還者だけでなく移住者の方々が急増するなど新しい復興の形が現れています。そうした流動的な状況に対応するため、これまでは福島県のエリア別に活動拠点を置いていましたが、それを改め、機能別に分けることにしました。すなわち避難者の方々に対応する部門(避難者支援センター)と、被災者と同時に移住者の方々の支援も念頭に置く部門(避難地域支援センター)の2つです。一方で、現在活動している事務所の所在は変わりません。
 またこのような流動的な復興状況をより正確に把握するために、今年度より環境省の委託を受け、避難地域の移住住民に焦点を当てた調査研究も行っていく予定です。皆様の引き続きのご理解とご協力を頂けると幸甚です。
 最後に、私事ですが、昨年度をもって福島県立医科大学を定年退職し、今年度から福島県精神保健福祉センター所長を拝命することになりました。ふくしま心のケアセンターと精神保健福祉センターの連携を今まで以上に図り、被災者支援の体制を充実させたいと考えています。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

令和7年4月14日

ふくしま心のケアセンター 所長 前田正治